日本の仏教には中国から伝わった、死者を弔い祖先を大切にするという日本の良き伝統習慣が色濃く残っています。
死者は七日ごとにあの世で裁きを受け、この旅の最後に来世の生まれ変わり先が決まると考えられています。インドにおいては、四十九日の期間を過ぎると輪廻転生して、生まれ変わると考えていました。七日ごとの裁判の日に法要を行うのは、故人の罪を消して裁判で良い結果を得るためだと考えられています。
よく初七日とか、三十五日、四十九日といいますが、この期間は残された遺族が亡き人への想いを深め「故人よ幸福に」と願い、また、惜別の寂しさを少しずつ和らげていくための大切な期間で、七日ごとに法要することになっています。
初七日の法要は、葬儀に一区切りつけるという意味でも重要で、最近では葬儀の日に行われることも多くなりました。
二七日、三七日、四七日は身内だけですませることが多いですが、五七日(三十五日)、七七日(四十九日)には親族が集まって法要を行います。