数珠は「寿珠」と書くこともあります。また、「念珠(ねんじゅ)」と呼ぶこともあり、常に念仏を励み、信仰を高めるために持ちます。
浄土宗では、通常「日課数珠」二連の数珠を用います。
この数珠は仏さまを拝んだり、数の珠と書くように念仏を数えやすくするための道具であり、無量寿(阿弥陀さま)の寿と書くように、浄土宗にとって念仏を称える時には欠かせない大変大切な仏具なのです。
二連の数珠をそろえて合掌した手の親指と人差指の間から両方の親指に掛けて、親指の後ろの方(手と体の間)にたらします。
二連とも一緒に左の手首に掛けるようにします。
インドでは右手でご飯を食べ、左手は掃除をしたりする手「不浄の手」として使い分けます。つまり、右手は清浄なる仏さま、
左手は煩悩や我欲を持った自分自身と置き換えて、その煩悩や我欲を打ち消すために、「左手」に数珠を掛けるのです。
浄土宗の数珠は日課数珠といい、二つの輪がつながっている独特の数珠です。時々数珠を手のひらの間でガチャガチャさせている方がいますが、浄土宗ではしませんので注意してください。
数珠は仏教徒のシンボルともいうべきものです。仏前では、いうまでもなく、普段から身につけておきたいものです。