官兵衛に生涯にわたりただひとり愛され続け、美しくも才徳兼備で家臣からの信頼も厚く夫に代わって城を守った光姫君。官兵衛の活躍は光姫の支えなくしてはありえませんでした。戦国の乱世を官兵衛と光姫は夫婦相和して共に支え合いながら生きたのです。
「相和」とは教育勅語の十二徳のひとつ「夫婦相和(アイワ)し」の徳目です。
深い絆で結ばれた相和の極みである仲睦まじかった官兵衛と光姫とのつながりにおさまらず、親子の相和、家臣との相和、藩民との相和などつねにお互いをいつくしむ心を忘れないで多くの「相和」を実践してきた光姫の良縁の御利益にあずかりたいものです。
二体で一組の「相和守」は光姫の「光」、官兵衛の「富貴を好まず」というイメージの配色です。黒田藤の下の「波紋」形の意味するところは如水の水、和=輪、幸せが末広がり、圓應寺の円は縁(円は世界を意味する)、光姫=幸圓(雅号)、「幸縁」へとつながっていきます。
いつの時代でも誰かに相和して愛される力を身につけるって素敵ですね。400年余りの時を越えて厳かな時間の流れの中で官兵衛に愛され続けた魅力溢れる光姫の愛のパワーを感じてみてはいかがでしょうか?良き縁を求めていらっしゃる女性や恵まれた相和を願うカップルのみならず、親子、兄弟、職場など相和する力を高めたいと願うどなた様でも。