鎌倉時代、博多町人、満田弥三右衛門が宋に渡りその技術を持ち帰ったのが起源といわれ、黒田藩は徳川公への献上品として用いました。
献上柄は独鈷、両子持、中子持2種の縞、華皿をあしらった模様が特徴です。
満田弥三右衛門が聖一国師に教えを乞い、国師より仏具の独鈷と華皿を織出すことを進められました。弥三右衛門はその図柄を図案化し、苦心の末に「独鈷うけ織り」「華うけ織り」を創出しました。
まず、独鈷とは僧の仏具のことで、魔を打ち払います。その独鈷をコロコロと転がして現れた模様を図案化したものが独鈷柄。華皿とは、仏さま、ご先祖さまのご供養のために花を入れる皿を表しています。
それら独鈷と華皿の間に親子の支え合いをあらわす縞が2種類配列されています。
親子縞とは外側に太い線があり内側に細い線が2本ある模様。これは両親(太い線)が子(細い線)を包み込んで守っている、という意味があります。もう一つは、細い線(子)が太い線(親)を守っている模様を
“孝行縞”と呼びます。これは“末永く親子の情愛が続きますように”という親子の情愛を表現し、子孫繁栄・厄除けの祈りが込められています。
慶長5年に福岡藩黒田長政公から徳川将軍家に献上した事に由来する名称で博多織の伝統的な文様です。
こうした意味合いを持つ博多織献上柄の光姫さまをイメージした高貴な紫と美しいピンクの帯生地をで用い、中には昔から魔を払うとされる鈴が入っています。
時節に合わせて、少しずつ色合いも違い、軽やかなかわいらしい鈴の音のするお守りです。
かばんやポーチ、キーホルダーなどに着けて、和装の際のアクセントにもお使い頂けます。ちょっとした記念品やプレゼントにも最適です。