人の死、特に身近な人の死を実感することは、日に日に強まってくるものです。枕経から、通夜、葬儀とあわただしく過ぎたあとで、普段の生活に戻ると、ポッカリ空いた故人の思い出に悲しみが再び強くなることは当然のことでしょう。
その悲しみを癒すためにも、そして月日が過ぎても故人を忘れないためにも、追善供養や年回法要(年忌法要)という仏事が、一定の期間をもってご供養をしていくのです。
また、檀信徒でなくとも菩提寺やお墓が遠方にあり、回忌法要や先祖供養がおろそかでご心配な方は、どうぞお申し出下さい。当山にてご供養申し上げます。
百か日を過ぎると、一周忌、三回忌となります。一周忌は儒教の礼記「親亡して十三カ月の祀りを小祥、二十五カ月を大祥」ということに由来しています。
数え方は亡くなった年を含んで数えますから、故人が亡くなってから、まる1年目にあたる命日が一周忌、2年目が三回忌となります。
一般に三十三回忌が忌い上げといって戒名を過去帳にうつして、そのあとの法要は先祖と一緒にお盆などにまとめて行っても構いません。
五十回忌を迎えた故人(祖父母など)になると、面影や姿は知る由もなく、名前をいつか聞いたことがあるだけ、などということは多々あることでしょう。
ですが、その方がいらしたお蔭でいまの自分がいるのだ、という先祖を敬う気持ち。また名前しかしらない方の話を法要のあとで両親や親戚などから聞いて、思いを馳せる。
こうしたことで、家が代々つながっていく。というように法要は大切な意味をもっています。亡くなった人をこころに呼び戻すことのありがたさを大事にしたいものです。
年忌は亡くなった人のための追善回向のためです。回向とは言葉通り、「回し向ける」ことで法要の中で読んだお経や念仏の功徳を亡き人のために差し向けることです。
それによって、亡き人も残った人もともに阿弥陀さまの光明の中にお守りいただく、お導きいただくことになるのです。
私たちに生命を与えて下さったご先祖様の御霊をなぐさめ、その恩に報いるために、真心をこめていとなむご供養。
阿弥陀佛のつかさどられる西方極楽浄土へと往き生まれられたご先祖様の菩提(佛道)がさらに増し進んで頂くために、そしてご先祖様から頂いたご恩を今一度思い起こし、その恩に報いるためにつとめます。
あわせて自らの心をふり返り、信仰を深めることが大切です。
1周忌 小祥忌
3回忌 大祥忌
7回忌 休広忌
13回忌 称名忌
17回忌 慈明忌
23回忌 思實忌
25回忌
27回忌
33回忌 清浄本然忌
37回忌
43回忌
47回忌
50回忌 阿圓忌
100回忌 照光忌
すべてのご供養にご予約を頂いております。ご相談の上、お時間をお約束させて頂きます。
本堂・ご自宅・墓所・納骨堂などにて供養いたします。(所要時間/約30分〜1時間)
ご希望の方はお塔婆供養も承ります。
献花
供物(お菓子と果物)
他、お亡くなりになった方が好きだったものなど
法要の後の直会の浄斎「お斎」(お弁当など)をご希望の場合はご相談ください。