光姫にいざなわれかほりの道を紐解く…
香り立つ にほひ は時を越える
仏教のさまざまな儀礼とともに、みほとけに誠を奉げる「華」、同様に伝来したものが「茶」そして「香」
香の歴史は常に、生活を豊かに、幸せにする要素は仏道の精神そのものでした。日本人の精神なのです。
時に平安時代の貴族、お姫さまの遊びともなり、武士階級の他に経済力をもった町人にも香文化が広まるきっかけは「一切の衆生」を救わんとする鎌倉仏教がそのベースとなります。
鎌倉仏教の初陣を切ったのが法然上人の浄土宗。阿弥陀信仰でした。「共生(ともいき)」の教えです。
いつの時代も、人々のそばには香りがありました。信仰の香りから暮らしの中にも溶け込み、薬用として、薫物(現在の香水のかわり)として珍重されました。
圓應寺での「光のかほり〜kodou〜」では、古典配合にこだわりながら、時には現代風、または自分だけのかほりにアレンジした「にほひ袋」や、 香水のように身に着けるパウダー「塗香」、「印香」、「かとり線香」、手作りの「線香」などを
お香師の「森光瞳」先生と共に作っていきます。また、香道の「聞香」の所作を学んだりもいたします。
衰退していく香の道を問い直し、鎌倉期に多くの人々に広まった「阿弥陀仏」の慈悲の如く、楽しみながら圓應寺から発信を始めます。
そこには、縛りはありません。ただこれほどまでに日本人に愛されてきた香が日本人の和の心を呼び覚ますことを目的としています。時代におもいをはせてみませんか。