瞑想とは、一つの対象に集中することによって心を統一していく修行法です。 実に様々な瞑想法があり、仏教修行というとまず思いつく坐禅も止観を目標とする瞑想です。
しかし簡単そうでいて実は難行です。浄土宗の三部経である観無量寿経という経典に書かれた瞑想法として「16観法」と言われるものがあります。 極楽浄土の様子を順々に観想していくことによって最後には魂が浄土に生まれて見仏します。
数ある瞑想法の中でも最も具体的な対象を観想するので、初心者には分かりやすい方法です。 絶え間なく揺れ動き続ける心を、少しの時間だけでもとどめ、浄土を観想しながら本然の姿と向き合う貴重な時間です。