一般的に神道で行われる認識が強いですが仏式があり、仏式では起工式ともいいいます。
そもそも、神さまの土地を使用させて頂くお願いと、工事が無事故でつつがなく終わりますようにお願いする儀式です。
神さまが鎮まっている土地に家を建て、工事などで騒がせてしまう分けですから、神さまの怒りを招かないように、
塩やお神酒でその土地を清め丁重にご挨拶をして、工事にかかる前に土地の神さまを鎮め許可を頂く儀式なのです。
敷地中央に祭壇を組み、ご本尊がお祀りされます。お供えとともに、焼香台などが調えられることになります。出席者は建主とその家族、設計管理者、施工者などで行われます。
儀式では、仏さまに家を建てられるのも、有縁無縁の人々のお陰であり、ようやく建築の運びとなったご縁を喜び、感謝申し上げます。
それから仏さまの本願力により土地を清め、その土地を結界して、地天を本尊・中心として諸天の天神や、横死した霊魂なども含めて、それらを供養し鎮霊して、永久に障難が及ばないように修し、平穏にして、諸事 滞りなく慈光あふれる新家屋の竣工の成就を祈願します。
また出席者は鍬入れの儀式などを行い、自ら襟を正し責任をもって工事に取り組み、この工事が安全に行われ、良い建築を完成させる事を仏前に誓う儀式でもあります。
・撒くお供え(塩・米・水・御神酒)
・小皿(土器・かわらけ)
・鎮めもの(香・五穀・金銀銭など)
・祭壇と祭壇のお供え(紅白鏡餅・御神酒・海の物・山の物・お菓子・果物・生花)
・地鎮の儀の道具(カマ・クワ・スキ)
・幡幣(梵天)用の笹1本
・枝葉のついた笹8本または4本でも可
・結界用のしめ縄…紅白のもの。準備が難しければ、普通の縄でも可。
・白シーツ・テント(必要であれば)
※備品の多くは、施工会社へ依頼しておけば準備を行ってもらえます。
特にクワ、供物机や白色の供物敷物(白いシーツ等)、テント等。
鎮めものを埋める穴を掘ってもらっておく必要があります。
盛り砂を盛ってもらっておく必要があります。